事業資金の調達を急ぐときに 即日融資に安易に頼るべきではない理由

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事業を運営し、会社を経営していく中では、資金繰りに窮する場面もしばしば訪れることと思います。

そのような場合、経営者として速やかに資金を調達する方法としてまず考えるのは、金融会社から即日融資を受けられないだろうか、ということだと思います。

しかし、即日融資というものはデメリットも少なくありません。
ベストの方法とはいえず、「甘くみると失敗する」ことになります。

本記事では、事業資金の即日融資を受けられる方法について紹介し、その後で、即日融資のメリットとデメリット、注意してほしいポイントを解説します。

最後に、より良い資金調達の方法として、ファクタリングの活用についてもご紹介します。

事業資金の即日融資を受ける方法は限られる

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事業資金の融資を受ける方法はいくつもありますが、原則として金融機関では即日融資に対応していません。

したがって、即日融資を受けるとしたら、次の2つの方法のどちらかから選ぶこととなります。

方法1:ノンバンクのビジネスローンを利用する
方法2:キャッシングを利用する

ノンバンクのビジネスローン、キャッシングのどちらの方法であっても、審査によって、利息制限法の上限金利(たとえば借入額が100万円以上の場合の金利は年15.0%になります)という、一般的には高い金利が適用される場合がほとんどである、ということはよく覚えておいてください。

ノンバンクのビジネスローンを利用する方法は、即日融資を受ける方法としては一般的なものです。

個人ではないので、事業資金向けという名目で借りることになりますが、実際の金額は、300万円、もしくは500万円が上限となるような商品が多いため、この場合は多額の資金を調達することには向いていません。

あくまでも急場をしのぐための資金や、つなぎ資金として活用することが利用用途としては一般的です。

数十万円程度の資金が調達できればいい、という場合なら、クレジットカード会社などのキャッシングを利用できる場合もあります。

注意すべきは、事業資金としての利用目的を除外する運営会社も多いということです。

したがって、利用する前にはWebサイトを確認するなど、事業資金として利用することができるかどうかを確認することが必須です。

また、もし利用可能であっても、先ほど書いたように、金利が年18.0%などのように高い場合もありますから、よく注意することが必要でしょう。

即日融資で事業資金を調達するメリット

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即日に事業資金の融資を受けることで得られる最大のメリットは何でしょうか。

それは、なんといっても、必要なお金を申し込み当日に用意できるということです。

「明日の支払いに絶対に間に合わせなければならない」という緊急事態であっても、即日融資を受けることができれば、その窮地を乗り切ることができ、支払いができなかった場合に起こるであろう、会社の信用が下がってしまう事態を防ぐことができます。

ここまで読んで、「なんだ、当たり前のことを書いている」とは思わないでください。

金利が高い即日融資を受けなければならない事態は、もちろん決して望ましいものではありません。

しかし、それはあくまでも緊急の支払いに対処するためであり、それができなかったときの信頼失墜というさらに悪い事態を避けるためのものです。

毎日のように即日融資を申し込まなければならないような経営状況であれば、話は別ですが、そのような事態に陥ったときに、決して落ち込むことのない強いメンタルを保ち、唯一打開できる方法として即日融資を受けることを選択すること自体は、決して恥ずべきことでもなければ、破滅への転落を意味するものでもありません。

経営者として、何のために即日融資を受ける必要があるのかということを、よく考えることが大事なのです。

どんな方法をとるべきかをよく考えれば、必ず道は開けます。

即日融資が可能な金融商品の中には、保証人が不要でも利用できる商品も存在します。

とくに法人を経営している方なら、保証人不要の即日融資を利用することで、万が一の際に経営者自身も破産しなければならないリスクを防ぐことができるでしょう。

即日融資の活用は、デメリットも見逃せない

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即日融資を活用する際には、次のような2つのデメリットがあることも見逃せません。

申し込みは一発勝負となりがち
・高い金利で借りなければならないケースが多い

まず、融資を受ける際には、一度に複数の金融会社に申し込むことは現実的ではありません。

申し込みには、各種書類を作成しなければならず、さらに、さまざまな問い合わせにもきちんと対応する必要があります。

申し込みの際にも、対面で質疑応答をされる場合もあるでしょう。

いくら切迫していたとしても、「ここがダメだったら次の会社で借りよう」と気ばかりあせって、同時に何社も申し込むようなことをしてしまうと、結局きちんとした対応ができなくなり、せっかく融資を申し込んだ金融会社から不審がられたり、同時に何社にも申し込んでいることが知られて、審査で門前払いを食わされてしまう可能性が高くなります。

必ず1社ずつ申し込むようにしてください。

もし融資を受けられなければ、資金繰りに苦慮している今の状態を打開することはできません。

その一方で、審査基準や審査を通過する可能性は、金融会社によって大きく異なっています。

したがって申し込みはまさに「一発勝負」となるケースが多いと言えますから、いくら至急で融資を受けたかったとしても、申し込み先の選定はよくよく慎重に行うべきでしょう。

もうひとつのデメリットについても解説します。

それは、何度も書いているように、高い金利で借りることを強いられがちだということです。

即日融資を申し込む企業は、多くの場合、資金繰りがひっ迫している状態であると言えるでしょう。

普通の感覚でとらえれば、経営状態が良いとはいえない状態です。そんな会社が「すぐにお金が必要だ」とお金を借りに来ているのです。

このため、金融会社では足元を見て金利を高く設定しがちです。

即日融資で事業資金を調達する際の注意点

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ここまで解説した通り、即日融資には、申し込み当日に事業資金を手にできるというメリットがある一方で、一発勝負になり、金利も高くなるデメリットがあります。

そのため事業資金を調達する際には、以下に述べるような点に注意することが重要です。

そもそも即日融資は、いくら申し込んだからといって、確実に借りられるとは限りません。
審査に通らず、融資を断られて絶望する経営者もたくさんいます。

本当に即日融資しか資金を調達する方法はないのでしょうか。

即日融資を申し込む前に、以下の点をチェックしてみてください。

✔ 資金が必要なタイミングを再度よく確認し、数日待つことは本当にできないのか検討する
✔ ファクタリングを活用して売掛金を売却するなど、即日融資以外の方法を検討する
✔ 手持ちの資産を売却できないか検討する

肝心の「借りることができるかどうか」が確実でなく、借りられたとしても金利が高い即日融資での資金調達は、可能なかぎり避ける努力をすることをおすすめします。

もし、こうしたことをすべて検討したうえで、それでも即日融資を申し込むことに決めた場合は、以下にあげる点を押さえておいてください。

✔ 審査に通過する可能性を少しでも上げるため、どの金融会社に申し込むかを決めるために、事前によく情報収集を行うこと✔ スムーズに手続きを進めるため、あらかじめ必要な書類を準備しておくこと
✔ 申し込み当日は、経営トップなど責任者クラスの予定を空けておき、金融会社からの問い合わせが来ても、すぐに対応できるようにしておくこと

未回収の売掛金があるなら、即日融資を申し込むよりもファクタリングの方がおすすめ

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ここまで、あまり明るいとは言えないお話をしてきましたが、最後にもう少し希望が見えるようなことも書いておきます。

もし、会社で売掛金をたくさん持っていらっしゃる場合は、デメリットの多い即日融資を受ける代わりに、ファクタリングを利用することを考えてみてもいいかも知れません。

ファクタリングとは、売掛金を売却して資金を調達するための方法です。

ファクタリングを活用することには、以下のメリットが得られます。

・数千万円の売掛金でも、速やかに現金化することができる
・ベンチャー企業や、赤字が常態化している企業でも利用することができる
・保証人が不要である
・返済のために資金繰りを気にする必要がない
・信用情報に記載されることがないため、将来、銀行からの融資で資金調達を行う際の悪影響を心配する必要がない
・ノンリコース型の場合は、万が一売掛金が回収できないような場合であっても、ファクタリングの代金をファクタリング会社に返済する義務はない

ファクタリングにももちろん審査はあります。

しかし、金融機関での融資とは異なり、審査の対象は売掛金そのもの、もしくは売掛先企業になります。

これはその売掛金が期日になれば現金化されるのかということを審査するわけです。

ですから、ファクタリングを申し込んだ会社の経営状況などについて厳しく審査することはありません。

社歴が浅いスタートアップ企業であろうと、税金を滞納している企業であろうと、前期の決算が赤字になっていようと、商品やサービスを納品して請求書を発行した売掛金がたしかに存在し、その売掛先企業の経営基盤がしっかりしていれば、審査を心配する必要はないでしょう。

資金の使い道は自由なのもメリットの一つです。

事業資金であっても、従業員への給与支払いのための資金であっても、別な借入金の返済に充てる資金であっても、審査に影響することはありません。保証人も不要です。

ファクタリングは、会社が所有していて、期日が来れば確実に現金化される売掛金をただ売却しているだけですから、借入金とはまったく異なります。

ですから、ファクタリング代金を少しずつ返していくというようなことにはなりません。

借入金ではないということは、信用情報に記載されることもありませんし、決算書にも記載する必要もないということです。

このため、将来的に銀行で融資を申し込んだとしても、ファクタリングを利用しているということは銀行にはわかりません。

ファクタリングでひとつだけ気をつけるべきことがあるとすれば、それは、2社間ファクタリングか、3社間ファクタリングかということです。

2社間ファクタリングはファクタリング会社と会社の2社での契約、3社間ファクタリングになると、ファクタリング会社、会社、売掛先の3社の契約になります。

3社の契約ということは売掛先の会社にもファクタリングを利用することを知られてしまうということです。

2社間ファクタリングなら、売掛先の会社にファクタリングを利用することを知られることはありません。

レイトラストは2社間ファクタリングにも対応しておりますので、より安心してご利用いただくことができます。


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