債務支払いに便利仕訳も簡単なファクタリング

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買掛債務(製品製造のための材料費など)を支払うためのお金をどうやって捻出するか。

企業を経営する皆さんなら、そんな悩ましい局面を何度も経験しているかもしれません。

そんなとき、ファクタリングを活用することによって、難局を脱することができるかもしれません。

ただ、これまでファクタリングを使ったことがないという企業では、仕訳はどうすればいいのか、経理担当者が悩んでしまうこともあるでしょう。

実際には、買掛債務を支払う目的でファクタリングを利用する場合でも、仕訳の入力方法は難しいものではなく、むしろ融資を受ける場合などに比べれば、より簡単な仕訳になります。

本記事では、債務支払いのための資金繰り方法の中で、ファクタリングが優位な理由、そしてファクタリングを使った場合の仕訳の方法について、詳しく説明していきます。

債務の支払い期日が売掛金を回収するより早く来るのは、経営者共通の悩み

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まず、お金が入っていき、出ていく時期を、毎月の中の時系列順で考えてみましょう。

企業は、事業を行うための収入を得るために、毎月、仕入れに多額の経費を支払っています。

仕入れを行わなければ、納品して売り上げをあげることはできません。

経営者としては、次のような順序で、売掛金を回収した後に債務の支払いを行う、という流れを保つことが理想です。

1)材料や商品を仕入れる(債務が発生)

2)工場の場合は、製品を製造する

3)販売先に納品し、売上が上がる。また売掛金を回収する

4)材料の仕入れ先に、原材料費(債務)を支払う

しかし、実際には、仕入れ先の企業も、あなたの会社と同じように、経営を成り立たせなければなりません。

経営状況にゆとりがある企業とばかりは限りませんから、売上が確定する時点まで支払いを待ってくれるような甘い取引条件ではないことも大いにありえます。

そうすると、3と4の順番が狂ってしまうことになるわけですね。

とくに仕入れ先が中小企業であるような場合は、60日以内に支払いをしないと、下請法に抵触してしまうおそれもあります。

そういった点にも注意すべきといえるでしょう。

そもそも、かりに売掛金と買掛債務の支払いサイトがどちらも30日というように、まったく同じだとしたら、どうなるでしょうか。

その場合、製造して納品する期間があるわけですから、その分だけ必然的に債務の支払い期日が先に来るということになりますよね。

そのため、実際には、以下のような順にお金が動くことが多いと言えます。

1)材料や商品を仕入れる(債務が発生する)

2)工場の場合は、製品を製造する

3)販売先に納品し、売上が上がる(売掛金は後日回収)

4)材料の仕入れ先に、原材料費を支払う(買掛債務の支払い)

5)販売先から売掛金を回収する

この場合、売上が計上された時点では、それは売掛金であり、お金を手にしているわけではないということになります。

そこで、お金が手元にない状態のまま、先に債務の支払い日を迎えることになってしまうわけです。

上記に見るように、売掛金がまだ入金されていない状態で、いかにして債務の支払い代金を工面するかということが、多くの企業において共通している、大きな課題になるわけです。

とくにキャッシュフローが少ない企業だと、資金繰りに大きく頭を悩ませることとなります。

債務支払いのためのさまざまな資金繰り方法

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債務支払いのための資金繰りをどうすればいいかを考えてみましょう。

企業が資金繰りを行う場合、その方法にはさまざまなものがあります。

次の記事でも紹介しましたが、主な資金繰りの方法には以下の4つがあげられます。

✔ デットファイナンス(金融機関や公的機関などからの融資)
✔ 国や自治体などからの補助金や助成金
✔ エクイティファイナンス(株式など、出資によって資金を調達する)
✔ アセットファイナンス(資産の売却やファクタリングが代表的)

この4つのうち、アセットファイナンス以外の方法については、以下にあげる3つのデメリットを考慮する必要がありますので、いくら資金繰りが厳しいからといっても、すべての企業が利用できる方法であるとはいえません。

3つのデメリット

・金融機関や公的機関などに融資してもらおうと思っても、すべての企業が利用できるとは限らない(審査によって、融資を受けられない可能性がある)

・国や自治体などからの補助金や助成金は手続きが煩雑であり、実際に入金されるまでには長期間を要する場合がある

・第三者の出資によって資金を調達する場合は、経営権を奪われるおそれがある

残るアセットファイナンスも、資産を売却するといっても「売却できる資産がなければ利用できない」という難点があります(そもそもそんなものがあれば苦労しない、という声が聞こえてきそうですが)。

しかし、健全な事業活動を継続している企業なら、売掛金はあると思います。

忘れてはならないことは、売掛金もまた資産だということです。

つまり、売掛金を売却することで、資金繰りに活用することが可能だというわけです。

中小企業の4つの資金調達方法と、 ファクタリングが優れている理由

債務支払いをファクタリングで解決する方法

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ここで、買掛債務の問題を解決できるファクタリングについて紹介しましょう。

ファクタリングとはアセットファイナンスのひとつです。

簡単に言えば、売掛金というアセット(資産)をファクタリング会社に売却し、早期に現金化するという方法です。

つまり、たいていの企業なら持っている売掛金を、ファクタリングを活用することによって、速やかに資金を調達することが可能になります。

ファクタリングには、ほかの資金調達方法にはない特徴がいくつもありますが、その最大のものは、審査の重点が「売掛金がきちんと支払われるか」という点にあるということです。

この点、資金を必要としている企業そのものの経営状態を審査する融資などとは、大きく異なるところです。

もちろん、ファクタリングを利用する企業も審査されないことはありませんが、「業績が悪化している」とか「赤字が続いている」とか「ほかに借入金がある」といった理由で、ファクタリングの審査に落ちることはありません。

売掛先企業が約束した期日に売掛金を確実に支払ってくれることが確かな売掛金であれば、問題なく資金調達できるのですから、買掛債務に頭を悩ませている経営者にとっては、大きな助けになる資金調達方法であると言えます。

またファクタリングの審査は、融資と比べても審査項目が少ないので、審査期間そのものも短く済み、銀行での融資審査のように長期間待たされることはありません。実際に、多くのファクタリング会社では即日審査が可能になっているほどです。

私たちレイトラストでも、もちろん即日審査を受け付けています。

さらに、手続きがスムーズに進めば、即日に入金することも可能です。

資金調達において、ファクタリングがいかに優れているかということについては、次の記事で詳しく解説しています。ぜひあわせてご参照ください。

ファクタリングを活用して即日で資金調達する方法

仕訳も簡単なファクタリング取引

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これまで経営者の皆さんを想定して書いてきましたが、今この記事をお読みになっている方の中には、会計の実務担当者の皆さんもいらっしゃると思います。

会計担当者としては、ファクタリングを行った場合の仕訳をどのようにすればいいのか、ということも気になるところですよね。

実際には、ファクタリングを使って売掛金を売却した場合、仕訳の行数は多少増えることになります。

しかし、勘定科目を知っておけば、ファクタリングの仕訳は決して難しいものではありません。

具体例を使って、わかりやすく解説してみましょう。

2021年1月31日に80万円の売上が計上され、2021年2月28日に売掛金が入金された場合の仕訳を見ておきましょう。

通常の場合は、以下の通りの記載になるはずです。

日付借方貸方
2021/1/31売掛金 800,000売上 800,000
2021/2/28現金 800,000売掛金 800,000

これに対して、ファクタリングを用いて現金化する場合、売上を計上する部分については同じ仕訳になります。

しかし、その後の仕訳は、以下の通り2段階に分けて記載することとなります。

1)売掛金をファクタリング会社に譲渡する
2)ファクタリング会社から売掛金の買取額が入金される

まず1の「売掛金をファクタリング会社に譲渡する」という仕訳を見てみましょう。
(ここでは、2021年2月7日に手続きしたという前提で記載します)

日付借方貸方
2021/2/7未収入金 800,000売掛金 800,000

借方の勘定科目は「未収入金」としていますが、「ファクタリング」という勘定科目を使用してもかまいません。

さて、売掛金の買取額が入金されるタイミングは、審査や手続きなどによって、契約当日の場合も、後日になる場合もあります。

上にも書いた通り、レイトラストの場合は即日入金も可能なのですが、ここでは、説明をわかりやすくするために、翌日に入金されたということにして、仕訳の仕方を紹介します。

なお、ファクタリングの手数料は、5%としています。

日付借方貸方
2021/2/8現金 760,000
売掛債権譲渡損 40,000
未収入金 800,000

ファクタリングの手数料が5%の場合、実際に受け取れる金額は売掛金800,000円の95%相当である760,000円となります。

そのため、40,000円の手数料を、「売掛債権譲渡損」(または「支払手数料」)という勘定科目を用いて仕訳を行います。

なお、この「売掛債権譲渡損」という科目は、営業外費用として扱われます。

これで、ファクタリングを活用した資金調達に関する仕訳の入力が完了したことになります。

金融機関から融資を受けた場合と比べてみると、長期間にわたって月々の利息を仕訳に入力し続けなければならない面倒さがありませんので、会計担当者にとってもファクタリングの仕訳には大きなメリットがあると言えます。

ファクタリングは融資と比べて、さまざまなメリットがある

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先ほども書きましたが、ファクタリングには、ほかの資金調達方法にはない、さまざまなメリットがあります。

下記の記事でも紹介しましたが、ファクタリングは銀行融資と比べて以下にあげる5つのメリットがあります。

✔ ファクタリングなら担保や保証人が不要
✔ 融資は負債になるが、ファクタリングは資産になる。したがって将来的に融資の申し込みをする場合にも、審査上、不利な材料にならない
✔ 融資は信用情報に影響を与えるが、ファクタリングは信用情報に影響しない
✔ 融資の中には使途が指定される場合があるが、ファクタリングは資産の売却であるため自由に使える
✔ 返済が不要なため、利息の支払いも不要。また、仕訳も楽になる

以上のようなことから、債務の支払いに頭を悩ませている企業において、ファクタリングを活用した資金調達は、強くお勧めできるものであると言えます。

レイトラストでは、ファクタリング利用企業(貴社)とファクタリング会社(レイトラスト)の2社で契約を締結する、「2社間ファクタリング」も取り扱っております。

売掛先企業を含めた3社での契約ではありませんので、ファクタリングを利用することを知られたくないような場合でも、秘密は厳守されます。

このため、安心して資金調達を行うことができ、円滑な買掛債務のお支払いにご活用いただけます。

もちろん、上記した通り、最短の場合、申し込み当日の入金も可能です。

債務のお支払いにお困りの経営者様は、ぜひお気軽に相談いただければ幸いです。


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