【わかりやすく解説】ノンバンクは何をする会社? その特徴と主なサービス
会社を経営されている皆さまは、ノンバンクという言葉を聞かれたことがあると思います。
ただ、実際にノンバンクを利用したことがある方以外にとっては、実際に何をする会社なのかというイメージが曖昧になっているのが本当のところではないでしょうか。
ノンバンクは、ひと口で言うと、個人だけでなく企業に対しても、迅速に資金を貸し付ける事業を行っている会社です。
ノンバンクは社会における重要な役割のひとつを担っていると言えるでしょう。
本記事では、事業を営んでいるすべての皆さまに、ノンバンクの特徴やサービスについて、わかりやすく解説したいと思います。
ノンバンク」とは何か?
ノンバンクはなぜ今ひとつわかりにくいのでしょうか。
それは、ノンバンクが特定のサービスを行っている会社のことを指しているのではなく、「金融機関以外の金融会社」全体を指している総称だからかもしれません。
「ノンバンク」として含まれる業態は、次に示すとおり、実際には貸金業者をはじめとして、さまざまなものがあります。
・事業金融会社
・不動産関連金融会社
・リース会社
・消費者金融
・クレジットカード会社
・信販会社
ノンバンクは個人への貸し出しを行うだけでなく、その多くは会社を経営する事業者向けの融資も扱っています。
上記にあげた6つの業態で言うと、上の3つ(事業金融会社・不動産関連金融会社・リース会社)は、主に法人を顧客としています。
下の3つ(消費者金融・クレジットカード会社・信販会社)は個人・法人の両方に対応しています。
一方で、銀行や信用金庫、農協などといった金融機関は、ノンバンクには含まれません。
ノンバンクの特徴を知っておこう
次にノンバンクの特徴について見ていきましょう。
ノンバンクにはさまざまな特徴がありますが、ここでは主な特徴を3点取り上げ、それぞれ解説していきます。
ノンバンクは資金を貸し出すことに特化している
1点目の特徴は、ノンバンクは資金の貸し出しに特化しているという点です。
銀行や信用金庫などといった金融機関では、資金を貸し出すということ以外に、資金の預け入れも主要な業務のひとつとなっています。
その一方で、ノンバンクは、預金に関する業務を扱っていません。
したがって、ノンバンクを利用する一般企業や個人事業主にとっては、ノンバンクはもっぱら事業資金を借りる際に相談する会社ということになります。
ノンバンクは銀行よりも借りやすい
2点目の特徴は、ノンバンクは銀行よりも借りやすいということです。
借り入れにおける審査という観点でみると、ほとんどのノンバンクは、銀行よりも審査が厳しくありません。
また、消費者金融やクレジットカード系のノンバンクなどの中には、「即日融資」が可能な会社も多数あります。
ノンバンクは金利が高い
3点目の特徴は、ノンバンクは融資の金利が高く設定されているという点です。
具体的には年18.0%や15.0%などに設定されていることが多いようです。
なぜ銀行などよりも金利が高いかというと、ノンバンクの資金の調達先の問題と、ノンバンクは保証会社の保証を受けられないという2つの理由があります。
まず、利用者に融資するためのノンバンクの資金は、じつは銀行や保険会社などから調達しています。
もちろんノンバンクもビジネスですから、利益を得なければなりませんから、その分を金利に上乗せして対応しているわけです。
その結果、銀行で借りるよりも金利が高くなってしまうというわけです。
また、ノンバンクは保証会社の保証を受けることができません。
ということは、つまりノンバンクは、万が一の貸倒れが発生したときには、そのリスクを自社で負わなければならないということです。
このことを考慮して金利を設定しているので、ノンバンクの金利が高くなっているわけです。
ノンバンクから受けられる金融サービスは?
ノンバンクは、具体的にどんな金融サービスを提供しているのでしょうか。
以下が代表的なものです。
・ビジネスローン
・不動産担保ローン
・セール&リースバック
このうち、ビジネスローンはよく耳にするサービスだと思います。
事業金融会社だけでなく、クレジットカード会社や信販会社など、多くのノンバンクがビジネスローンを扱っています。
そういったノンバンクでは「即日融資」に対応しているところも多く、返済回数も選べるということが、利用者に借りやすくなっています。
ノンバンクが扱うビジネスローンは、300万円や500万円という限度額を設定していることが多いようです。
金融機関が扱うビジネスローンと比べると、概して少額であると言えます。
つまり、ノンバンクからの借り入れは、一時的な資金不足を切り抜けるための資金調達方法としては有効と言えますが、設備投資のような多額の資金を調達する方法としては不向きということになります。
また、多額の売掛金がある企業であれば、ノンバンクから借り入れるよりも、後で紹介するように、ファクタリングを活用したほうがより多くの資金をスピーディに調達できる可能性が高いと言えます。
もし自社で不動産を所有しているような場合は、不動産関連金融会社などが扱っている「不動産担保ローン」も借り入れの選択肢に入ります。
この場合は数億円規模の資金を調達することも可能です。
ただし、いくら不動産があるからといっても、低金利で借りられるとは限りません。
場合によっては、100万円以上の借入で年15.0%というように、利息制限法の上限利率が適用される可能性があります。
このような場合、その不動産を担保にして、金融機関で借り入れを申し込むほうが得策であると言えます。
またリース会社を活用する方法もあります。
「セール&リースバック」というのは、会社の資産をリース会社に売却した上で、リース契約を結び、それを継続使用するというものです。
セール&リースバックも、まとまった資金を確保できるという点では魅力的です。
しかし、セール&リースバックの契約後は毎月リース料を支払い続ける必要があります。
売却した資産をその後も長期間利用するような場合は、売却することによって得た金額よりも、リース料として支払っていく総額の方が大きくなるという可能性がありますので、注意が必要です。
ノンバンクは、資金調達したい企業の有効な手段のひとつ
ここまで見たように、ノンバンクにはメリットもありますが、さまざまなデメリットもあります。
にもかかわらず、企業が資金調達する手段のひとつとしてノンバンクが定着しているのは、ノンバンクの審査が柔軟であり、また審査のスピードも速いという理由があります。
事業を運営していく中で、急に資金が必要となるケースは多々あります。
これは事業を何年継続してきたかということにはかかわりません。
まだ会社を立ち上げて間もなく、財務基盤がぜい弱であるようなスタートアップ企業はもちろん、長年経営を続けてきた企業でも、タイミングによっては急に資金が必要になることがあります。
そのような場合、もし銀行などのような金融機関に融資を申し込んでも、融資が決定するまでにはどうしても日数がかかります。
また審査も決して甘くはありません。申し込めばどの企業も融資を受けられるというわけにはいきません。
もちろん日本政策金融公庫などといった公的機関から貸し出しを受ける場合は、経営状況が不振であるような企業でも、融資が受けられる可能性があります。
この場合は金利もかなり低く設定されていますから、多くの中小企業にとって大変魅力的です。
ただし、この場合でも、公的機関の融資審査には半月以上を要してしまうことがほとんどです。
とてもスピーディにというわけにはいきません。
ある程度の期間の中で事業資金が不足しているというような場合なら、銀行や公的機関から資金を借り入れることによって、経営状況を少しずつ改善していくこともできるでしょう。
しかしながら、たとえば当月末の給与支払いにあてるための資金が不足しているような、切羽つまった資金需要に悩まされているような企業にとっては、残念ながら、これらの選択肢はあまりアテにはできないのが実情であると言えるでしょう。
そのような急ぎの融資を受けたい場合は、したがって、ノンバンクを頼ることが多くなると思われます。
先にも述べたように、ノンバンクのデメリットは金利が高いということですが、大切な事業を継続していくためには、背に腹は代えられないのです。
ファクタリングVS.ノンバンク~多額の資金を調達できるのは?
資金を調達するためにノンバンクを活用するメリットはたくさんあります。
もっとも、どちらにしても、「お金を借りる」ということでは、金融機関から融資を受ける場合と変わりありません。
しかも、ノンバンクから借りると、年15.0%などのように金利が高くなってしまうことは大きなデメリットであると言えます。
一方、資金調達の方法として多くの企業が利用しているものとしてファクタリングがあります。
これは売掛債権を買い取ってもらうことによって資金を得るというものです。
融資ではありませんので、ノンバンクとも、もちろん銀行融資などとも大きく異なります。
ファクタリングを利用することで、以下にあげるメリットが得られます。
・2社間ファクタリングなら、最短即日で資金のお渡しが可能
・返済の必要がない。したがって返済のため、再度資金繰りに悩まされることがない
・数十万円から数千万円までの買取りに対応できる
・売却で得た資金は用途の制約がないため、自由に事業に活用できる
・ノンリコースのファクタリングなら、かりに売掛先から期日通り入金されない場合でも、受け取ったお金を返済する必要はない
ファクタリングには、当事者どうしでの2社間ファクタリングと売掛先企業も含めて3社で契約する3社間ファクタリングもあります。
その場合はファクタリングの利用を売掛先に開示することになりますので、今後の取引における信用を考えると、2社間ファクタリングのほうが利用しやすいと言えます。
私たちレイトラストではファクタリング限度額は50万円から5,000万円です。
豊富な資金力がありますので、少額の資金調達はもちろん、売掛金さえあれば数千万円の資金調達も対応可能です。
ご利用にあたっての手数料も3%~15%であり、これは業界他社よりも低率と自負しています。
また、レイトラストのファクタリングはノンリコースです。
つまり、一度資金をお渡しした後は、万が一売掛先企業からの売掛金回収が行えないような状況になったとしても、お渡しした資金を返済する必要はありません。
レイトラストが売掛金を買い取った代金は、御社の事業資金として有効にご活用いただけます。
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